【書評】敬語はこれ一冊でOK!『先生!ダメダメな私を2時間で仕事デキる風にしてください!』
敬語って難しいですよね。
社会人は敬語がマスト。
その割に教えてくれるところは少ないから身に付けるのに苦労します。
そんなときに読んでほしいのが、諏内えみさんの書かれた『先生!ダメダメな私を2時間で仕事デキる風にしてください!』です。
今回はこの本の紹介と書評をしていきます。
こんな人におすすめ
- 敬語を身に付けたい人
- 新社会人で敬語に自信がない人
- 人と差をつけたい人
それでは、本の概要を噛み砕いて見ていきましょう。
「仕事がデキる風」=敬語と気遣いの人
本書では、「仕事がデキる風」を「正しい敬語」+「上級の気遣い」ができる人と定義しています。
そして、ラクして「仕事がデキる風」に見えるための型を101個も紹介しています。
10のビジネスシーン別に紹介されており、日常業務で良くあるケースは網羅されています。
- 電話をかける
- 電話を受ける
- 会議のとき
- 来客のとき
- 上司との会話
- 上司に言いにくいこと
- クライアントとのコミュニケーション
- クライアントに言いにくいこと
- 挨拶や雑談のとき
- 冠婚葬祭のとき
本書で紹介されている型を真似して、まずは「デキる風」になることを目指します。
模倣を継続すると、「ハッタリ」から「等身大」になり、本当のデキる人になることができます。
新社会人のときに出会いたかった
私は社会人経験15年以上あります。
大体の敬語は身に付いてるだろうなと思っていましたが、まだまだでした、、、
この本を新人の時に読めていたら、電話や来客への対応にビクビクしなくてよかったのにと思いました。
まさビジネスパーソン向け敬語の教科書です。これ一冊でオッケーです。
「上司との会話」のチャプターは人によっては他人行儀と感じるかもしれません。
ですが、まだ上司との距離感が掴めていないうちは、このくらいの敬語で良いのではないでしょうか。
きちんとした敬語でマイナスな印象を受けることはないですからね。
新社会人の方に特におすすめの一冊です。
【要約&書評】人生のコントロールを取り返す『時間術大全』
毎日忙しくバタバタ。溜まっていくTODOリスト、埋まっていくカレンダー、絶え間なく来るSlackやメール。
現代でサラリーマンとして頑張るあなたも、心当たりがありませんか。
ふと立ち止まって、「今日はなにをしたかな」と考えても思い返せない。
仕事に追われ、時間が過ぎ、それを毎日繰り返す。
どんどん溜まっていく仕事を前に、生産性を高めることに注力する。
しかし仕事に終わりはなく、できると次が降ってくる。
こんな状況に当てはまるという方は、この「時間術大全」は読むだけの価値があるます。
GoogleやYouTubeなどのテクノロジー企業で多忙に追われていた筆者達が、いかにして自分の人生のコントロールを取り戻せたかが分かる良書です。
著者のユーモア満載で書かれていて、退屈せずにサラッと読めてしまいます。
こんな人におすすめ
- 仕事に追われ日々過ぎている人
- NOが言えず仕事が溜まっている人
- 朝活しようとしてダメだった人
- フリータイムに自分で自分を忙しくしている人
本書の概要
本書は大きく4つの要素で構成されています。
- ハイライト戦術
- レーザー戦術
- チャージ戦術
- チューニング
「今日やるべきことはこれだ!」というハイライトを決め、それをレーザー照射のように集中的にやる。
そして集中力を高めるため、自分のバッテリーを満タンに近づける(チャージ)。
それを毎日繰り返しながら、チューニングして自分に最適な状態を目指す。
それぞれの項目の要点をまとめてみました。
1.ハイライト戦術
「毎日ちょうどいい目標」=ハイライト を決めるのがハイライト戦術です。
機械的なタスクや長期的な目標はハイライトにはなりません。
このハイライトを決めることで、「時間を意識的に集中して使う」ことができます。
これが自分の時間を主体的に使うための第一歩。
ハイライト選びの基準は3つです。
- 緊急性・・・急を要するかどうか
- 満足感・・・一日の終わりに一番満足感が得られるのはどれか
- 喜び・・・・一日の終わりに一番喜びを感じられるのはどれか
「絶対に今日中に終わらせなきゃいけないことがある」時は、迷わずそれがハイライトになります。
そこまで急を要することがないときは、「直感」で選びましょう。
ハイライトが選べたら、それを実行するための時間を確保しなければいけません。
本書では、そのための時間ワザが16個紹介されています。
今回は特に印象に残ったもの1つ紹介します。
戦術09 予定を「ブロック」する
エネルギーレベルと集中力が高い時間に、予定を入れてしまいましょう。
カレンダーを「予約済み」にして、予定をブロックしてしまうのです。
簡単にマネできて効果は絶大。
他にも、「やるかもしれないリスト」や「バーナーリスト」は、やることリストを使っている人には目から鱗です。
2.レーザー戦術
ハイライトはうまく選べた。時間も確保した。でも、その時間に集中することが難しい。
メールやSNS、ニュース世界にはあなたの気をそらすものばかりです。そんな「注意散漫」がデフォルトになっている現状を打開しないといけません。
そのために必要なのがレーザー戦術です。
本書では、あなたの気をそらすものを「無限の泉」と呼び、如何にして無限の泉を遠ざけるかを軸に、44個もの戦術を紹介しています。
レーザー戦術が一番ページが割かれており、筆者が重要視していることが窺えます。
レーザー戦術も印象的なものを1つ紹介します。
戦術24 「散漫クリプトナイト」を遮断する
だれもが持っているとびきりの「無限の泉」を、「散漫クリプトナイト」と言います。
これはどんな防御もかいくぐってあなたの時間を盗むものです。
TwitterやFacebookの人もいれば、掲示板やニュースサイトなど様々です。私の場合はYouTubeです。
まずこれを遮断しましょう。私はこの本を読み、YouTubeをアンインストールしました。
アンインストール後は、スマホに気をとられる時間が格段に減りました。
言ってしまえば気をとられるアプリをアンインストールするということなのですが、これまた効果は絶大です。
3.チャージ戦術
ハイライトを決め、集中できるようレーザー戦術を取り組めば、万事オッケー。。。ではないんです!
心身が疲れてて、あなたのバッテリー残量が少なくなっているときは、集中しようとしてもできません。
そんなときに必要なのがチャージ戦術です。
本書ではエネルギーチャージの原則を6つ挙げています。
- 動き続ける
- 「リアルフード」を食べる
- 「カフェイン」をうまく使う
- 喧騒を離れる
- 親密な時間をすごす
- 洞窟で眠る
この原則を元に27個の具体的な戦術が紹介されています。
4.チューニング
本書で紹介された87個の時間ワザは実験項目です。
毎日少しずつ試して実験しましょう。そして毎日実験結果を記録します。
出来たこと出来なかったことを見直し、次の日の実験に活かすのです。
これがチューニングです。
毎日の実験は完璧を目指す必要ありません。システムを変化させながら、自分に合った最適な形を見つけていくことが大切です。
自分の人生のコントロールを取り戻す
本書を読んで、タスクややるべきことに追われる人生は、決して人生を主体的にコントロールできている状態ではないと気づかされました。
紹介されている87の時間ワザは、効果に疑問があるものもありますが、実践の中で自分に合った形にチューニングできるのが魅力。
実際に読んだその日からいくつかのワザを使っていますが、少しずつ主体的な時間の使い方が出来てきたと感じます。
主体的に時間を使うと、その日の満足度も上がります。
自分の人生のコントロールを取り戻す。その一歩になる本でした。